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体の中から湧き出るリズムを感じ、ダンスを心から楽しみ、つながる絆 ダンスを通して人生を学ぶ

 アメリカロサンゼルスにあるダンスアカデミーの創立者であり、現在もプロのダンサーとして活躍しているトニーティ。1957年広島県に生まれ、10代の頃ソウル・ディスコブームによりダンスを始めた。黒人のダンスに魅了され、日本人とのリズム感の違いに疑問を抱きながらも独自のダンススタイルを確立していく。ロサンゼルスプロダンサー養成スタジオ「デュプリーダンスアカデミー」のスカラーシップ(奨学生)となり、バレエ・ジャズ・タップを学ぶ。その後もダンス振り付け師のアシスタントなどを経て、91年、ロサンゼルスに「TONY TEE DANCE STUDIO」を開設する。ダンスを教えることにかけては、妥協を許さないトニーティの日本での活動に注目!!

音に集中し、体の中から湧き出るリズムを感じる。

 単に振りを覚えることがダンスではないと語るトニーティのダンスレッスンには絶対に座学の時間は欠かせない。この時間に彼が伝えるのは「リズム感のこと」「人の体のこと」など基本的なこと。

 リズム感とはなにか? 運動神経とはなにか? ダンスを踊るために必要なものはなにか? そういったことを、しっかりと学んで、受動的なダンスレッスンで満足してしまわず 能動的なダンスをしてほしいと彼は子供たちにやさしく語りかける。「ダンスは芸術。 決して、大きな舞台でおおげさに手足を動かすパフォーマンスではない。」そういいながら彼はちょっとふざけて大げさに手足を動かす。子供たちもつられて笑う。小学低学年から中学生までの生徒たちを前に彼はひとりひとりの目を見ながら、ダンスについて話す。

 音に集中し、体の中から湧き出てくるリズムで体を動かす。 それができるようになることが、ダンスの基本であり、芸術への第一歩。それを表現できるダンサーへと成長してほしい。そんな彼の思いは子供たちの心へもしっかりと響いている様子だった。

ダンスを通じて人生を豊かにしてほしい。

 ダンスを通じて何を伝えていきたいか質問した。
 「ダンスを通じて自主性、協調性、表現力をぜひ身に付けてほしい。ダンスは個性も育てるが、社会においてのマナーも身に付けることができる。例えば今回のこのスクールでもあったことだが、初めて参加する子が泣き出してしまった。もちろん、泣き出してしまった子にはあきらめずに最後までレッスンを受けるたくましさを身に付けてほしい。しかし一方で、受け入れるメンバーの子たちには、そんな彼女を思いやる気持ちを持ってほしい。初めての彼女がリラックスできるよう、手を差し伸べるやさしさを知ってほしい。 」

 そして彼は、現代の若者のダンスの世界には、マナーがないと言う。横の関係というのだろうか、誰もが自由にダンスを楽しむ環境ではあるが そこにはマナーがなく、協調性も育たないと心配している。
必要ないと勘違いしているようだがそんなことはない。他のスポーツ、例えば最近彼自身が習い始めた「空手」にはすばらしい歴史があるという。「道場に入るときには、必ず道着に着替え一礼。これは、そのスポーツを敬う気持ちの表れである。自分が習っている競技を敬う気持ちがあるからこそ、プライドを持ち、ひたむきにがんばれるのだと思う。」と話す彼の眼差しはとても真剣だ。

 最後に彼は、今後のダンス界についてこう語った。「後進たちのためにも、自分は立ち止まることはできない。生涯を通じてダンスを本当に楽しめるような、ダンスをその場のノリだけで楽しむものではなく文化へと育てていきたい。クラシックバレエ、モダンバレエ、その他のスポーツに歴史があるように。」

 トニーティが福井へまた来ることがあるかどうかはわからないが、彼の教えを受けた指導者たちが、彼の魂を受け継ぎ、確実に次へとつなげていくだろう。

トニーティ ってどんな人?

1957年、広島県に生まれる。70年代、ソウル・ディスコブームよりダンスを始める。
81年、日本で初のブレイクダンスチーム「ファンキージャム」のリーダーとしてショー出演や後進の指導に当たる。 東京学芸大学大学院修了後、85年渡米。
ロサンゼルスプロダンサー養成スタジオ「デュプリーダンスアカデミー」のスカラーシップ(奨学生)となり、バレエ・ジャズ・タップを学ぶ。 マイケルジャクソン、マドンナ等の振付師、ビンセントパターソンのアシスタントを経てオリジナルダンススタイルを確立。91年、ロサンゼルスに「TONY TEE DANCE STUDIO」を開設。

[米国プロダンサー協会会員、 加州コレオグラファー協会会員、 米国アクターズ同盟会員、ISDCファウンダー、 国際パルスリズムトレーナー協会会長、 マタニティインターロック協会理事、TONY TEEプロジェクトジャパン取締役、 TONY TEE DANCE PROJECTS INC. PRESIDENT、TONY TEE ダンス&ミュージック総代表、 トニーティーエンターテメントアカデミー校長 ]

パルスリズムって?インターロックって?

何故黒人のダンスは格好良いのか?黒人のリズム感は、あきらかに違う。先天的なものなのか?それとも環境などによる後天的なものなのか?この疑問を解決すべく渡米し、そこで彼自身が見つけ出したのが「パルスリズム」であり、「インターロック」というトレーニング法である。

世界的に優秀な成績を収めている黒人選手の裏には、一種独特のリズムセンスが介在する。カール・ルイスの百メートル後半の『ノリ』の加速、ボクシングにおける華麗な『間』のフットワーク、バスケットボールに見られる『崩し』のフェイントの巧妙さ。彼らのこのリズミカルな動きは単に体型の違いや筋力差では説明がつかない。動きの中に何か特殊なリズムの取り方が介在している。そして、彼らはそれを無意識のうちに動きのリズムとして発現させているのである。
黒人リズム感の体得は、先天的要因と後天的要因の2つに分類できる。先天的要因とは体型やフィーリングなど、いわゆる『種』の領域であり、後天的要因とは『ノリのリズム感』である。黒人の動きはこの2つが複雑に絡み合って表出される。それが独特のリズミカルな動きとして認知されるわけである。
この黒人リズム感の謎のベールをはがし、先天的な種の要素という厚いオブラードに包まれて見えにくいリズムの本質を黒人リズム感から抽出し、それを分析・系統立て、普遍的な『パルスリズム』として法則化した。そして、この『パルスリズム』を後天的にまた短期間のうちに体得するためのトレーニング理論・方法論を組み立てた。これがTONY TEEパルスリズムトレーニングメソッドである。

福井ではこの人が教えてくれる!!
山本幸枝 YAMAMOTO YUKIE
パルスリズムトレーナー。 アメリカロサンゼルスにダンス留学をし、トニーティに師事。
ダンス指導・振付・演出・ダンサー育成において活躍している。現在は福井のまなびサイトでダンスレッスンをしている。
今回のワークショップも彼女の働きかけによるところが大きい。子供たちに少しでも本物に触れてほしいとの思いから。「それぞれが持っている良い資質を見い出し、そこを伸ばしていけるよう、そしてダンスを通して、人とかかわり成長していけるような、環境を作っていきたい。私自身も生徒たちと一緒に成長していきたい」と今後の抱負を語る。また「体の中からあふれ出てくるリズムを体を使って表現し、楽しみ、HAPPYな気持ちになってほしい。 みんなにそのHAPPYが伝染していくといい」と話す彼女の笑顔はHAPPYそのものだ。
[LA DANCE FORCE「unknown」JAZZHIPHOP部門GOLD受賞、 LA DANCE FORCE「SPY7」OPEN部門総合優勝、 CLIFTON DANCE PROJECT SHOW出演]

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